びすくんです
2017年12月4週の市場動向になります。
年度末の〆の季節になってきました。
今年の市場は良環境で、特に米国の市場は好調でした。
米大統領が不安定な政治局面が多々あり、来年もまた、何かやらかしてくれるだろうと思いますw
来週は、大納会となります。
どのような値で終わるのか?が焦点でしょうか?
特に動きが無い状態なため、市場価格が割高だと思われれば、利益確定売りで市場は下落ムードになる可能性もあります。
日経平均
日経平均は、22,900付近を維持しています。
木曜日には、前日のNY市場の下落を受け、下げていますが金曜日には戻しています。
来週の相場で、今年2017年が終わります。
大納会はどのような値で終わるのか?気になる所ですね。
NYダウ
米国では、税制改革法案が可決しています。
ただ、すでに市場は織り込み済みのようで、大幅上昇とは至っていません。
木曜日には上昇していますが、金曜日には売りが強く下落となっています。
2017年も年末ですので、大手の市場関連は休みに入る期間になってきています。来週も今週同様に売りの圧力が強いかもしれませんね。
米国全体を示すETF、VTIのチャートです。
NYダウとは違ったチャートを築いています。
金曜日に向けて、除々に値は下落しています。
こちらは全米すべての株価を反映しているので、大型中小規模の企業株も下落となった事を示しています。
年度末ですので、さらに売り込まれて今年は終了する可能性が出てきています。
経済指数
12/18 欧・消費者物価指数(前年同月比) 1.5% ⇨ 1.5%
12/21 日・日銀政策金利発表 -0.10% ⇨ -0.10%
12/21 日・日銀黒田総裁記者会見
12/21 米・7-9月期 四半期実質国内総生産GDP 3.3% ⇨ 3.2%
12/22 英・7-9月期 四半期実質国内総生産GDP 0.4% ⇨ 0.4%
12/22 加・10月 月次国内総生産GDP 0.2% ⇨ 0.0%
12/22 米・個人消費支出 0.2% ⇨ 0.1%
12/22 米・新築住宅販売件数[年率換算] 68.5万件 ⇨ 73.3万件
米国の経済指数では、弱い指数が発表となっています。
個人消費も弱い状況のようで、年末の一時的な消費活動を考えると、若干弱い感じに捉えられます。
GDPも同じようで、先行き不安な感じが出てきています、来年は大丈夫なのか?と心配してしまいそうです
日本では、日銀黒田総裁の記者会見がありました。
会見では、記者の数が減っているようで、残り任期3ヶ月余りとなっています。
金融政策としては、現状維持で異次元緩和続行との話となり、目新しい発表は特に無く、寂しい会見だったようです。
インフレ目標2%は達成されなかったが、大手企業の収益は高水準であり、雇用も株価もバブル以来の好環境。
市場は良環境だが、今後の金融政策はどのように変化していくのか、来年注目したいところです。
今後の経済指数
12/26 日・消費者物価指数
12/28 米・中古住宅販売成約指数
12/28 米・コンファレンスボード消費者信頼感指数
年度末ですので、大きな指数がホボ無い状態です。
また、12/28に発表がありますが、市場は休みとなるので、差ほど変わらない状況になります。
純金価格
金価格は、1グラム5,000円台に戻しています。
12/5ぶりの、5,000円台です。
このまま下落が止まり、上昇して欲しいところですが、米国市場が良好だったために、金の価格が下がっていました。
地政学的リスクや、イスラエルの問題に直面した最近ですが、米大統領に振り回されています。
しかし、有事には至らないとの憶測が大半を占めるようで、「またか」と発言力に対する動きが無くなりつつあります。
来年も、ちょっとの動きでは、金の価格は上昇しなそうですね。
プラチナ価格
プラチナ価格も、金価格にひきずられ上昇しています。
底の3,500円台を抜け上昇しました。
このまま上昇して欲しいところですが、アフリカでの採掘量が順調なのか、プラチナの供給過多のようです。
自動車主要部品の、排ガス触媒で担っているプラチナですが、日本のトヨタも、EV(電気自動車)へシフトを発表しています。
今後、プラチナの需要はどんどん少なくなっていき、さらにプラチナ余りが目についてくる可能性が出てきます。
貴金属仲間の、パラジウム情報です。
供給過多のプラチナとくらべると、パラジウムは供給不足なため、価格が上昇を続けています。
プラチナとの価格差は、さらに開き、1グラム445円となっています。
ついに、1グラム4,000円台に突入しました。
技術革命により、パラジウムの利用価値が増えつつありそうです、来年も上昇を続けそうな勢いです。
以上、2017年4週の市場動向でした。