びすくんです
2017年6月2日 午前9時17分に、種子島宇宙センターから、日本版準天頂衛星「みちびき」を乗せたH2Aロケットが打ち上げ成功しました。
「みちびき」って何?
準天頂衛星という、いつでも日本上空を飛んでいる衛星になります。
準がついていることから、「だいたい」といったところでしょうか。
※通常は日本とオーストラリアを、地球を停止させた場合、8の字で描くように飛んでいるような軌道を衛星4機を使って実現させるそうです。
2010年に、初号機である、みちびき(QZS-1)が発射され、上空を飛んでいます。
今回は、2号機の「みちびき」が打ち上げ成功しました。
2017年の今年には、後2つの衛星を打ち上げ予定となっており、2018年には合計4つの「みちびき」でシステムの運用が開始される予定です。
2020年には、さらに最新の衛星を打ち上げることで、計7機体制で運用されると閣議決定されているとのこと。
GPSの向上
4機の「みちびき」により、誤差数センチの高精度の運用が行われる。
4つの内の数機が正確な位置情報を取得できるため、ビルなどの影でもGPS情報を取得できるようになるそうです。
現在のGPSだと、私のipadでは、隣の家に居ることになっていますw
トンネル等では受信が無理ですが、高層ビル群の中などでは、確実に受信できるようになりそうです。
高精度になると、数センチの誤差というと、ほぼ正確な位置情報を取得できるわけで、それに特化したサービスが始まりそうです。
GPS(位置情報)サービスの今後期待されることは?
・ドローンによる、自宅のベランダへの配送
楽天市場のドローン試験で、GPSを使って荷物配送の実験をやっていました。
近い未来、楽天ドローンが登場するかも?
・安全な自動車の自動運転
騒がれているAIを使った自動運転などの技術向上には欠かせない。
現在どこに居るのか?正確な情報が必要不可欠だからです。このGPSサービスが始まることによって、ようやくスタートラインに立てる気がします。
・トラクターが自動で農地を耕す
農地でのトラクター無人運転は、よくニュースでも見ますが、
正確な地図データがあれば、隅から隅まで正確に作業をやってくれるそうです。
・IT関連に関わった製品が出てきそう
AI、IoT、に続いてGPSが含まれ、この3つが揃う事で、さらなる技術が生まれてきそうです。
まとめ
2010年に打ち上げた、初号機でも、数々の実験や検証が行われてきました。
自律走行ロボットが多くを占めているようで、農業からロボットまで広い範囲で検証が行われたようです。怪我した人や、足の悪い人の歩行支援機器などもあったようです。
災害時に役に立ちそうな物では、無人機による物質の搬送、災害通報が多く含まれています。孤立した集落へのドローンでの救援物資搬送なんて出来そうですね。
中には、鳥人間コンテストでも使用されていたそうですw
姿勢角、位置、気圧高度の測定結果の評価に使ったそうです。
分野別利用実証参加件数のグラフです。多種多様にわたっています。
それだけ、このGPSに期待を掛けているかがわかりますね。
今後、さらに色々な分野で衛星を使用しての実験が行われることで、身近に使用できる情報端末や、無人機が作られるようになり、活用が期待されそうです。