びすくんです
2017年9月第2週の市場動向です。
先週に引き続きですが、北朝鮮の核実験の強行で、今週は下落気味です。
ECB(欧州中銀)総裁の会見では、量的緩和を縮小を10月から行っていくとの話も出ています。
年末に向けて、市場は良くない方向に向かうのでしょうか?と思いましたが、米国と欧州が足並みを揃えて量的緩和等の金融政策を行っていくと思われるので、それ程混乱はしなそうですね。
日経平均
北朝鮮のミサイルが飛び核実験も行われ、方向性が見えないまま、月火曜日は下落となりました。木曜日は持ち直していますが、米国の市場も停滞しているため、日本市場も引き連れられて、19300円を割り込んで終わっています。
NYダウ
月曜日は「労働者の日」で市場は休みでした。
北朝鮮の核実験で、火曜日は下落から始まっています。
1週間を見ても、21800ドル付近の安定した市場だったようです。
ECB総裁の会見結果も、FRBも両方とも正常化へ向け進んでいるようです。なるべくソフトランディングを目指すと思われます。
今週の経済指数はこのような感じでした。
9/5 豪・豪中央銀行、政策金利発表 1.50% ⇨ 1.50% EVEN
9/6 加・カナダ銀行政策金利 0.75% ⇨ 1.00% UP
9/6 米・8月ISM非製造業景況指数 53.9 ⇨ 55.3 UP
9/7 欧・四半期GDP(前年同月比) 2.2% ⇨ 2.3% UP
9/8 日・4-6月期四半期実質GDP(年率換算) 4.0% ⇨ 2.5% DOWN
9/7のECB総裁の会見につきます。
2018年以降、緩和規模を段階的に縮小すると発表しています。
なるべく影響が少ないようにと、徐々に着手すると思われます。
米欧とも金融緩和で一致していますが、日本ではその話が出てこないですが、次の日本銀行の発表がどうなるか、気になるところです。
今後のスケジュール
9/12 英・失業率、失業保険申請件数
9/14 米・消費者物価指数
9/14 米・新規失業保険申請件数
9/15 米・小売売上高
9/15 米・設備稼働率
9/15 米・鉱工業生産
ECBとFRBに続き、英国の政策金利発表です。世界レベル的には緩和の方向へと進みそうですが、結果はどうなるか?
他スケジュールは、週末に固まっているので、市場に動きがあるとすれば、週末かもしれません。
純金の価格
北朝鮮問題が勃発してから、一時調整に入っているのか5000円台をキープしています。今後の状況を見ても、まだまだ混乱が続きそうですので、純金については、上昇するか安定するかといったところ。
プラチナ価格
純金同様の動きとなっています。3900円後半で推移していますが、北朝鮮が何か行動をすることで、恩恵があるというのが複雑な心境です。
プラチナといえば、自動車の排ガス抑制触媒にて多くを使用されています。欧州ではディーゼル車が多く生産されているわけですが、最近のニュースで、欧州は、EV(電気自動車)への変更を目標にしているそうです。
そうなると、プラチナの用途が徐々に減っていくわけで、現在でも供給過多のプラチナは、徐々に下落する可能性が出てきています。
プラチナの仲間である、パラジウムについてです。
プラチナの価格が上昇していますが、同時にパラジウムも連れて上昇しています。価格差は、1グラムあたり277円となっています。
以上、2017年9月2週の市場動向でした。